ロードス島

▼寄り道
 ロードス島はエーゲ海の島を巡り、トルコへと渡る途中で立ち寄りました。ロードスの港から、トルコのマルマリスまで、小型のフェリーが通っています。国境を越えてレンタカーを走らせるのは、ヨーロッパ内なら自由ですが、トルコはちょっと面倒な手続きが必要だったり、多くの会社で国境越えは難しかったのです。また保険やトラブル発生の際に困難が生ずることから、基本的にフェリーでの補償はしない会社がほとんどです。島を移動する際はその島で借ります。この時の旅では、トルコでレンタカーを借り直しました。
 以前、ギリシャ北東部のカスタニスから、トルコへ入国しようとした時、ギリシャの税関は「こちらはトルコへ入って、また戻ってくるのはかまわないよ。ただ、トルコがギリシャ籍のレンタカーでの入国や出国を許すかどうかは保障しないよ」と言われました。
 アテネのレンタカー会社に問い合わせたら「やめてくれ」というのでアレクサンドルポリからピレウスへ向かうフェリー兼貨物船に乗り込みました。牛や豚を積んだトラックや飼料の草を満載した車も一緒で、とても面白い旅でした。港に着くと地元の人が乗り降りし、トラックなども乗り込んでくるので、停泊時間は3時間から6時間でした。船員は親切で「車を持ってるんなら、出港の10分くらい前までに戻って来ればいいよ。それまで島を見物して来いよ」と実に気楽なものでした。
 ピレウスまで3日か4日かけての、のんびりと寄港、寄港で進みました。3人用の特別室で、ご機嫌な船旅をしたものです。ロードス島は船だとピレウスから遠いので、ヨーロッパの都市から飛行機が多いです。クルーズ船は必ず寄ります。ジジ・ババは例によって“アポなし旅行”ですから、出たとこ勝負です。たいがい値段も手頃な宿が見つかるものです。旅は気楽にするのがいいのです。

城壁は厚い所では幅が12bもあるそうです。中世には貿易が盛んな港町ですから、防備も固めることになります。街の中は意外とお洒落な雰囲気があります。土産物屋ばかりではなく、生活する人に向けた安い品物もちょっと探すとあります。
 

▼寄り道

ロードス島(エーゲ海)

 ビーチは奔放にリゾートを楽しむ人々が一杯です。北から太陽を満喫するためにやってくるのです。以前はジジ・ババもトップレスの人がいると目を背ける傾向がありました。なんだか見るのが悪いように思ったのです。
 そんなことはなく、全く遠慮することも、気遣いも無用と知りました。相手が何でもないのに、こちらだけが気にする必要はないのです。
 ほんのたまに見かける日本人は、やっぱり水着を着けています。習慣というのか文化というのか、どっちでもいいことですが、ギリシャでは地元のお婆さんも、モッタリと膨らんだ体で何とも言いようのないビキニ姿でビーチや街を闊歩します。

▼寄り道

ロープを投げる船員さん。マタドールのように反り返り、ポーズをとります

旧市街は世界遺産です。街がそっくり厚い壁に囲まれています。

この島でトップレスは普通です。ヨーロッパの人はビーチならどこでも平気でこうなります。


夕方になると男たちが街角にたむろします。アラブの田舎に住んでいる男たちは、昼間から御茶屋に集まって話しをしていますが、夜になると羊の番をするのは大人の男の仕事です。ロードスの男は夜何をして働くのでしょうか。

 小アジア、アフリカ、ギリシャ、ローマ、さらにはベネチア、エルサレム、20世紀の初めにはトルコ、第1次大戦ではイタリア、第2次大戦後にギリシャと、支配者は次々と替わって来ました。十字軍が幅を利かせたこともあります。
 交易上、便利だと言うことは幸福なのか、不幸なのか…。今はギリシャ有数のリゾート地となり、繁栄を謳歌しています。